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2012年5月21日月曜日

第7回キャリアセミナー


 第7回キャリアセミナー

59日、第7回キャリアセミナーを開催しました。
今回は、バンコック銀行の金沢さんをお招きしました。

金沢さんご自身もかつてアイセックメンバーであり、そのころの経験もふまえて、現在に至るまでのキャリア、そしてこれから社会に出て行く私たちがいかにキャリアと向き合っていくべきか、お話をしていただきました。

【現職までのキャリア】
・ 福島県ご出身。高校時代は演劇部にて人を感動させることのおもしろさを知る。1990年に慶應義塾大学入学。ドラッカーに傾倒。AIESECでは日本委員会副委員長(人材育成担当)を務める。
・ 大学卒業後、信金中央金庫へ入社。支店勤務から、国際業務部を経て総合企画部へ異動。外国為替事務体制のリストラ(スリム化、スピード向上)、宝くじ法案改正、海外経営大学院留学制度の提案、創設などを行う。その後米国メリーランド州立大学に企業派遣、MBAを取得(マーケティング専攻)。
・ 帰国後は信用金庫部での信用金庫破たん処理、支店勤務でのコンサルティング営業手法確立後、英国証券子会社に出向。
・ 帰国後、再び信用金庫部に戻り、信用金庫に対するコンサルティング業務を担当。営業推進部を経て再び海外、タイ バンコック銀行へ出向。現在に至る。

【キャリアの特徴】
  異動、引越しが多い(18年のキャリアで12回の異動、11回の引越し)
  自分で新しい職務を作ることが多かったので、ほとんどの異動は希望通り
  ドメスティックな業界ではあるが、海外赴任は3度目

【バンコック銀行における業務内容】

現在バンコック銀行では信用金庫顧客のタイへの進出支援を行っている。タイに新規進出する会社に対し、各社の進出計画や社風にあった法律事務所や人材会社などの会社を紹介し、一緒にビジネスプランを練り上げている。このサービスはすべて無料で行っているという。

【強みはコンサルティングスキル】
高校時代に演劇部で、自分たちで台本を作り、観客の心を動かしたこと、大学時代にAIESEC役員として活動してリーダーシップを学んだことが、現在のキャリアの伏線になっている。というのも、自分にとっての仕事をする上での「快感」は、高校、大学時代に経験した感動と共通点があるからだ。コンサルティングも、顧客を自分の言葉やシナリオで盛り上げ、感動を与える仕事である。自分にとって、仕事を通じて得られる「快感」とは何かがわかれば、キャリアのイメージが湧きやすくなる。

【キャリアを考えるにあたって大切なこと】
 ① 自分を主語にして考える
会社を選ぶ際は、自分は「何がしたい」のか、「何ができる」のか、「何をすべき」なのかを考え、なるべく一致させることが大切である。
現在の会社を選んだ理由は、地方の過疎化とコミュニティの崩壊を何とかして食い止めたいという「したいこと」があり、そのためには地域に雇用の受け皿となる企業が必要であるが、その企業を支える信用金庫の競争力向上に奉仕「すべき」と考えたためだ。
農協や郵便局しかない町は円滑な金融機能がなく、また、メガバンクや地方銀行は利益重視のため、優良顧客を選別する。これらのことを考え、顧客を選別するのではなく、地域全体に奉仕する信用金庫を選んだ。

 ② その会社の本業、売り上げの大半を占めるものは何か
ある会社を見る際に、その会社の最大の売上げを占めているのは何かを把握する必要がある。なぜならば、新卒で入社した場合、そういった主力の商品やサービスの販売にかかわる可能性が高いからだ。
よほどの特殊なスキルがない限り、その会社の新規事業に携わる機会は少ないため、あまり強い先入観を持つと入社後に「こんなはずではなかった」と後悔することになる。

 ③「得意・不得意」-「メジャー・マイナー」のマトリクスで考える


このマトリクスにおいて、自分のやりたいことはどこに位置するのか。それをよく考えると、人気にまどわされずに自分のキャリアのフィールドが見えてくる。あえてマイナーなところに飛び込んでみるのもひとつの策である。自らの差別化を図りやすくなる。 また、「メジャー・マイナー」の代わりに「好き・嫌い」で考えてもよい。あるいは「メジャー・マイナー」と「将来性の明暗」で考えてもよい。


【さいごに】

 ① 自分は何を持って記憶されたいか
「自分本位ではなく、相手のことを考えて、顧客に常に直球を投げる男だった、と記憶されたい。」
自分が死んだときに、周りの人に「自分はどういう人であった」と記憶されたいのかを常に考えていれば、どう生きていけばよいのかが明確になってくる。

 ② 自ら仕事を創って担当できることこそが報酬
自分で仕事を創ってそれを担当しているからこそ、希望通りの異動になる。「若いときには若いときの成功と修羅場を経験すべき。」と金沢さんは語る。


お話を通じて、自立的に仕事をするということはどういうことなのかを教えていただき、また、これから社会に出て行く私たちにとって、大変貴重なアドバイスをいただきました。

ありがとうございました。

(文責:小山)



中央が金沢さん 左からインターン生の小山、坂田、赤塚、近藤、山崎


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